前立腺がん:前立腺肥大症との違い

前立腺がんと前立腺肥大症は、前立腺の中で発症する場所が異なるまったく違った病気です。

前立腺がんは前立腺の外腺に、前立腺肥大症は内腺にできる病気なので、前立腺肥大症から前立腺がんに進展するということは、まずありません。

2つの病気が同時に起こる場合もあるため、前立腺肥大症があるから、自分は前立腺がんにはならないと考えるのは間違いです。

別にかかる可能性のある病気として、気になる症状があった場合には、早めに泌尿器科を受診しましょう。

           

職業性肺がんとは

職業性<strong>肺がん</strong>とは、アスベスト、砒素、クロム、ニッケル、クロロメチルエーテル、マスタードガス、ウラニウムなどを扱う職業の人が、その物質が原因で発症した肺がんをいいます。

代表的なのはアスベストです。

アスベストとは、蛇紋石や角閃石といった天然の石が繊維状に変化したもので、耐久性に優れ、熱に強く、電気絶縁性もあることから、建材などの用途に用いられてきました。

断熱材としても大量に使われていましたが、アスベストを吸入してから15~40年後に<strong>肺がん</strong>や中皮腫が発症する事がわかりました。

アスべストのほかで、職業性<strong>肺がん</strong>の発症リスクが高いもののひとつである砒素は、農薬などに使われる猛毒物質で、クロムはサビ止めなどに使われる金属元素、ニッケルはステンレス鋼などの合金として使われる金属、クロロメチルエーテルは染料などに使われる揮発性の液体、マスタードガスは化学兵器の一種、ウラニウムは放射性物質の一種です。


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子宮内膜症の合併症:不妊症

子宮内膜症であるから、妊娠が出来ないかと言えば、必ずしも不妊症になるとは限りませんが、不妊症の患者の多くが子宮内膜症であることは事実です。
子宮内膜症は発病して、月経を重ねる度に進行するものですから、若い人では子宮内膜症でも妊娠する人はいます。
子宮内膜症になって、症状が悪化すれば、卵管・卵巣といたホルモン分泌や卵子の着床までの工程を妨害する機能障害が数多く発生するために、高い確率で不妊症になると言えます。
癒着が始まるような症状にまで子宮内膜症を進行させた場合、母体にとって深刻な事態です。
癒着の度合いによっては切開して切り離す事も出来ないため、子宮や卵巣の摘出手術の方法しか治療の選択肢がない場合があります。 不妊が子宮内膜症が原因の場合は、出来るだけ早期の治療が重要になってきます。
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大腸がんの検査:注腸造影検査

注腸造影検査は、大腸内にある便を下剤などを用い取り去ったあと、肛門からバリウムを注入してさらに空気を入れて大腸を膨張させ、そしてレントゲン撮影をする方法です。
簡単そうな検査方法ですが、大腸にたまった便を取り除くのはけっこう大変で、前日から食物繊維の少ない食事にして、さらに検査前には浣腸をする必要があります。
注腸造影検査では、がんやポリープの他にも炎症や病変の大きさや位置などが確認できます。他の検査方法と違い大腸全体を一目で見ることができますし、バリウムを飲むので病変の見逃しも少ないようです。
一方でデメリットもあります。空気を大腸内に入れることで腹部が張ったり、検査終了後にはバリウムを排出しなければならないので再度下剤を服用しなければならなかったりと、患者さんの負担も大きくなってしまいます。
最近では内視鏡検査の技術が進歩しているため、この注腸造影検査はほとんど行われなくなりました。この検査を受ける人は貧血や出血のために内視鏡検査を受けることができない場合だそうです。
妊娠中の人はエックス線による被爆がある恐れがあるので必ず避けるようにしています。
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前立腺がんが増えた原因

日本で急激に前立腺がんの患者数が増加している原因として、食生活の欧米化が考えられます。
食生活が欧米化したことで高タンパク、高脂肪の食事が増え、それが前立腺がんや前立腺肥大症増加の大きな原因になっているのです。この事は、欧米で前立腺がんの患者数が多いことからも伺えます。
平均寿命が延びたことで高齢者が増加した事も大きな理由の1つです。前立腺がん患者の90%以上は60歳以上であり、ガンの発見も50歳を超えてからがほとんどです。
前立腺は男性ホルモンによって支配されており、高齢化に伴う男性ホルモンの影響が前立腺の病気発症に関わっていると考えられています。
このほか、検査技術の向上によって前立腺がんの患者数が増加した事も考えられます。
前立腺がんの初期には自覚症状がほとんどないために、前立腺がんが発症している事に気付かないケースも多々ありました。
検査技術が向上したことで、前立腺がんが人間ドックなどで早期に発見できるようになってきています。前立腺がんは他のガンと同様に、早く発見できればそれだけ完治の可能性も高くなるのです。
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検尿の重要性

検尿による早期発見
腎臓病といってもさまざまな病気があります。中には腎臓結石や急性腎炎などで肉眼的血尿(目でみて血尿とわかる)を呈する場合や、ネフローゼ症候群で浮腫(むくみ)を呈する場合があり、患者さんもあわてて病院に駆け込みます。しかし、腎臓病のほとんどは無症状であることが多いのです。これを早期に発見する最も簡単で有効な方法が検尿で、わが国では大半の方が健診で受けておられます。
なぜ検尿をするのか
この理由は、無症状でも検尿での異常が見つかることがあり、いろんな病気の手がかりとなるからです。腎臓病の大部分は検尿の異常を伴っていますから、症状のない腎臓病を見つけるには検尿がとくに重要です。
しかし最近の検尿に使われている試験紙はさまざまな検査をしてくれます。したがって検尿の異常を指摘されたからといってかならずしも腎臓病とは限りません。いったいどのような異常があったのか、ちゃんと聞いておく必要があります。そこでまず検尿で異常を指摘された場合、どの様な病気が予想され、どの様に対応すべきか、最も気になる点について説明します。
どのような尿を検査するのか
尿といっても朝一番の尿もあれば、激しい運動後の尿もあります。また、高い熱の出ている時、あるいは女性であれば生理中の時もあります。女性の場合、生理中はさけるのが原則です。
一般に腎臓に病気のある場合には、安静時にも異常を認めることが多いので、学校健診などでは、朝一番の、いわゆる早朝尿を検査します。これで異常が見つかれば、腎臓病の可能性があるからです。もちろん、激しい運動の後や、高い熟の出ている時の検尿も大事で、ふだん正常でもこのような時に異常となる場合があり、隠れている腎臓病を見つけることができることがあります
試験紙による検尿でなにがわかるのか
一般的な検尿は試験紙を尿につけて、いろいろな成分を分析します。腎臓病の検査としては、蛋白、血尿、白血球などが最も重要です。
排尿後、時間とともに変化する成分もあれば次の日でも変わらないものもあります。できるだけ新鮮な尿で検査するのが無難です。
試験紙の種類にもよりますが、尿の濃さ(尿比重)、PH、蛋白、血尿、糖、ケトン体、ウロビリノーゲン、白血球などがわかります。尿の濃さ(非常に濃い尿では健常人でも蛋白が陽性と判断される場合がある)も参考にします。
糖やケトン体は主に糖尿病の検査です。もし尿に糖がおりた場合には、糖尿病のくわしい検査をする必要があります。ウロビリノーゲンは肝臓の検査で(±)が正常です。これが異常な場合には血液検査などによって肝臓を調べる必要があります。
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C型肝炎とアルコール

肝臓がんの原因としては、アルコールの取りすぎによるものと考えられてきましたが、最近では肝臓がんの直接的な原因としては、C型肝炎ウイルスによるものであるといわれるようになりました。
C型肝炎にはアルコールは関係ないのかと言うと、むしろアルコールを多く飲んでいる人ほど、C型肝炎を悪化させるということがわかってきています。
C型肝炎が悪化するということは、肝臓がんになる可能性が高いということですから、間接的にはアルコールの飲み過ぎも、肝臓がんとは無関係ということではありません。
アルコールを飲み過ぎると、肝機能が低下し、C型肝炎ウイルスに感染している場合は、脂肪肝になりやすくなります。
脂肪肝になると、C型肝炎の治療の妨げにもなりますから、治療上もよくありません。
C型肝炎が発見された人は、アルコールをほどほどにする必要があります。
アルコールの飲み過ぎは、肝機能の低下を初め、あらゆることに関係してきますから、C型肝炎に関わらず、注意をする必要があるでしょう。
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